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小売・リテール業界のVR研修事例まとめ

VR(バーチャルリアリティ)は、ゲームソフトやアミューズメント施設の利用にはじまり、現在ではエンターテインメント業界以外でも、さまざまな業界の活用が期待される映像技術です。

インタラクティブ性の高い奥行きのあるVRの特徴をいかし、職場体験をはじめ、接遇・安全教育などの実践的な企業研修が可能となりました。

ここでは小売・リテール業界のVRを使った研修の事例を紹介します。

■VR研修とは

かつての教育プログラムマニュアルを使った集合研修やOJTからeラーニングの延長として、より効率的で理解度を深めるVRを使用した研修の利用が広がっています。

さまざまなシーンにおいて、各自の取る判断や行動を通し、理解度を深める実践的な教育手法として注目を集めるのがVR研修です。

■VR研修のメリット

見て学ぶ一方向で受動的なeラーニングとは異なり、能動的な動きがリアリティな映像に反映されため、自分の視点や動きなどの行動を通して、企業のノウハウを盛り込んだ、分かりやすく伝えやすい独自の実習研修が可能です。

また、遠隔地の特殊な研修場所を用意する必要もなく、季節や天候、時間に関係なく反復して研修を実施することができる点もVRならではの特徴と言えるでしょう。

また、小人数で大勢の研修を受け持つことができる大きなメリットです。

■VR研修のデメリット

実務に則したVR映像やVR専用の研修機材を用意する必要があります。

しかしながら、一度研修VRコンテンツを制作してしまえば繰り返し使用できるため、人件費や教育費の面においても、決してデメリットは言えないかも知れません。

■VR研修を取り入れた企業の例

既に国内外の多くの企業がVR研修を採り入れ、研修の効率化や質の向上に活用しています。

 

・東日本旅客鉄道(JR東日本)

安全な旅客運送で欠かせない、労災事故の対処に対してVR研修を実施しています。

実際に再現が難しい労災事故をリアルなVRで再現することで、より危機感のある疑似体験学習が可能になるとともに、社員の安全に対する意識向上が図られました。

https://www.softbank.jp/biz/case/list/jr/

 

・セコム

警備業界初となるVR研修を採り入れたことでも大きな話題となりました。

具体的には危険性を伴うため再現が難しい「煙が充満する中での避難誘導」と「避難器具の体験シミュレーション」の2つの研修プログラムをVR研修で実施しています。

VR研修を通じて、個々のスキルアップや模範的な行動を体得し、サービスの向上を図る狙いがあります。

https://www.secom.co.jp/corporate/release/2017/nr_20171106.html

■VR研修を取り入れた小売企業

アメリカの世界最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマートは、顧客サービスの向上を目的に全米に200カ所ある研修施設および各店舗にVR研修を採り入れました。

360度のVR映像の中には、カスタマーサービスやマネジメント、繫忙期の店内など色々なシーンが用意されており、ロールプレイングのようにいくつかの選択肢から行動を選ぶ仕組みにより、講師を必要としない研修トレーニングを行います。

https://amp.review/2017/06/26/walmart/

https://www.moguravr.com/walmart-oculus-go/

https://www.moguravr.com/wol-tra-vr/

■なぜVR研修の採用に至ったのか

小売・リテール業界において、接客の質の向上やサービスの均一化は需要な課題です。

そのためにも講師を必要とせず、短期間でたくさんのスタッフに対して研修トレーニングが実施できるVRは非常に魅力的な教育ツールです。

トレーナーの必要であった「見て学ぶ」の従来型の教育プログラムから、「判断して実践する」双方向の体験型のVR研修へと置き換えることで、スタッフの削減による人件費および研修費用の削減はもとより、顧客サービスの均一化や危機管理の徹底などの研修トレーニングが実施しやすくなることが採用の背景にあります。

また、VRにより顧客が求める体験を共有することが、顧客の満足度を高め、離反を防ぐ要因になると考えたことが導入を後押ししました。

https://amp.review/2017/06/26/walmart/

■VR研修によって成果は出たのか

従業員数の多い大規模小売・リテール業界では、従業員の入れ替えも同様に多いため、研修トレーニングにかける費用も膨大となります。VRは研修トレーニング費用の削減および研修期間の短縮とともに、スキルやサービスの標準化にも大きく寄与するなど成果が出ています。

■VR研修コンテンツを提供してくれる企業

 

株式会社ジョリーグッド

https://jollygood.co.jp/service

先進のVRテクノロジーをより多くの人たちに広く活用してもらうために、さまざまなソリューションを用意するVRに特化した企業です。

なかでも高精度VRテクノロジーと独自のVR内行動解析AIエンジンを組み合わせた「Guru Job VR」は、シンプルな機材を使用しながら、研修データをAI分析し活用する、より実践的な高機能・高品質VR研修コンテンツを提供してくれる企業です。

 

株式会社デジタル・ナレッジ

https://www.digital-knowledge.co.jp/

数多くの企業・学校・スクールへの導入実績を誇るeラーニング専業企業です。

eラーニングコンテンツ制作を通して得た、教育価値向上やコンテンツ価値向上を念頭においた独自の研修(教育用)VRコンテンツを提供しています。

■VR研修に関する最新ニュース

VR研修の参入や取り組みが日々ニュースとして伝えられています。

2004年の設立以来、モバイルソーシャルゲームコンテンツ配信で急成長を遂げた株式会社グリーは、2018年10月より法人向けのVR教育研修サービス「XTELE VR Learning」の提供を行っています。

受講者のVR利用を一元管理する集合研修用「XTELE Location Management」、VRコンテンツをネットワーク経由で配信・視聴するオンライン研修用「XTELE Online Distribution」などの機能を組み合わせたパッケージから構成されます。

http://corp.gree.net/jp/ja/news/press/2018/1004-01.html

 

■今後小売業界でVR研修が流行っていくのか

ビデオ以上に学習効果が高いと言われるVR研修は、さまざまな業界で注目を集めています。なかでも店舗で接客を行うスタッフの割合が高い小売・リテール業界では、接遇トレーニングが大きな課題であり導入が進んでいます。

従来であれば集合研修やOJTを通して、スタッフのスキルアップや仕事の習得を図っていましたが、時間をかけて人材を育てても、離職する人も多く、いかに質の高い研修・トレーニングを効率良く行うかが重要視されるからです。

教育ための専任スタッフを必要としないVR研修は、接客マナーや接客サービスを向上させる教育ツールとして、一過性の流行ではなく、今後もますます定着していくと思われます。

 

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