VR(ヴァーチャルリアリティ)は、時空を超え、実際に自分がその場にいるようなリアルな疑似体験が得られることから、旅行やアドベンチャーなどの分野の利用が増えています。3DVR動画から得られるリアルな疑似体験は脳を刺激し、実際の経験として蓄積されることが証明されており、今後はさまざまな学習・トレーニング教材への導入が進むと期待されています。
ここでは、VR動画が撮影できるカメラをまとめて紹介します。
これから旅行やイベントの様子を共有したい方は、ぜひ参考にしてください。
■VR動画とは
立体的な360°が撮影できる特殊な専用カメラを使って撮影した3Dビデオ素材や3DCGソフトで創り出した仮想空間の中で、没入感の高い疑似体験が得られるのがVR動画です。
一般的な2Dのストリーミング形式のビデオ映像と異なり、自分の視線で対象物を近くで見たり、後ろに回り込んだり、建物の中を移動したりできる特徴があります。
このように2Dのビデオコンテンツでは伝えきれない、臨場感や広がりを表現できるのがVR動画の大きなメリットです。
旅行先を決める観光ガイドや美術館や博物館、不動産のバーチャルツアーにも利用されるようになり、ますますVR動画は身近なものへとなりつつあります。
VR動画と言っても、策定したシナリオに沿って360°VR撮影をした3D映像を基に編集加工したVR動画、撮影したその場ですぐにカメラから動画をアップロードして共有するVR動画など、いくつかのパターンがあります。
VR動画を制作する機材の充実やコストダウンとともに、利用シーンに合わせてVR動画が手軽に楽しめるようになりました。
■VR動画撮影用カメラまとめ
VR動画が撮影できる360°カメラには、撮ったその場で自動的にスティッチングをかけ、FacebookやYouTubeへアップロードする機能を備えた手軽なハンディタイプのものから、揺れやブレにも強く、動きのあるスポーツやレジャーで活躍するアクションカメラ、マルチレンズを搭載し高画質なVR動画が撮影できるプロ用カメラまで、たくさんの機種が市販されています。
解像度やフレーム数、クオリティ、予算、使い方や用途に合わせて、最適なカメラ選びが重要となります。
また、大自然の様子や水中を撮影するのであれば防水性・耐久性などを考慮する必要があります。
安価なタイプから本格的なスペックを備えたタイプまで、主な360°カメラを紹介します。
・RICHO THETA
「RICHO THETA」は、初心者向けの360VRカメラとして人気の高い機種です。
カラフルなハンディタイプの360VRカメラで、片手で操作できる手軽さが特徴です。
2つの広角レンズを備え、クリアな360VR動画が撮影可能です。撮ったVR動画をSNSやtheta360.comギャラリーで簡単に共有できる点も魅力です。エントリーモデルからハイスペックの高機能モデルまで用意されています。
・Gear 360
https://www.galaxymobile.jp/gear-360/
スマートフォンを開発・販売するサムソンから販売される「Gear 360」は4Kにも対応し、片手で撮影しながらリアルタイムでVR動画が共有できるライブブロードキャスト機能を搭載するなど機動性の高い人気モデルです。Gear360 アプリを使用し、レンズを交換することなく360°ビュー、ストレッチビュー、ラウンドビュー、デュアルビュー、パノラマビューの5つのモードに対応したVR動画の作成が可能です。実売価格は2万円前後です。
・Key Mission
https://www.nikon-image.com/products/action/lineup/360/
老舗光学カメラメーカーであるニコンが販売する「Key Mission」は、防水・防塵・耐寒・耐衝撃に優れるアクションカメラです。4K UHD対応の高性能360°カメラとして、さまざまなシーンで利用できるモデルです。3機種リリースされており、ハイエンドモデル「Key Mission 360」はニコンオンラインショップの実売価格は43,200円です。ただし、現在は販売を終了しています。
・iZugar
http://www.izugar.com/shop/product/mkx22/
香港のiZugar が販売する「iZugar MKX221」は、1眼レフカメラのレンズに装着して使用する、220°の広角魚眼レンズです。
1眼レフカメラの機能を活用し、クリアでコストパフォーマンスの高いVR動画を撮影することができるユニークな製品です。オンラインショップにおいて499ドルで販売されています。
・GoPro
装着用のヘルメットや防水ケース、アタッチメントはじめ、多彩なアクセサリーが用意されているアクションカメラです。トップモデルのFusionまで4機種ラインナップされています。価格レンジは29,860円から76,000円です
・Go Pro Odyssey
https://japanese.engadget.com/2015/09/09/gopro-16-360-odyssey-180-google-jump-vr/
「Go Pro Odyssey」はGo Pro HERO4を放射線状に16 台並べたカメラアレイです。
より滑らかで高精細VR動画を撮影するためのプロ用カメラです。セット価格15,000ドルです。
・Nokia OZO
https://www.mitomo.co.jp/products/nokia-ozo/
フィンランドのノキアが発売する「Nokia OZO」は、球体ボディに8つのレンズと8つのマイクを備えるプロ用360°カメラです。グローバルシャッターで同期される片目4Kの立体視で撮影した高画質VR動画を1つのファイルで出力し、VR制作工程を大幅に簡略化することができます。価格は550万円です。
・QooCam
https://www.kandaovr.com/ja/qoocam/
中国のKandoo Technolgyが発売する「QooCam」は3つのレンズを搭載し、360°2Dと180°3Dに対応したカメラです。撮影後に被写界深度のフォーカスを変更できるリフォーカス機能や手振れ補正機能を備え、誰でも高画質な映像が撮影可能です。また、撮影したVR動画を簡単にSNSに投稿する機能を備えています。実売価格は52,000円です。
・Kodak
https://www.maspro.co.jp/products/pixpro/index.php
ベーシックな「PIXPRO SP360」は、タイムラプス撮影や高速撮影、動体検知機能などを備え、360°撮影に対応したアクションカメラです。4Kに対応した上位モデル「PIXPRO SP360 4K」や全天球アクションカメラ「4KVR360」がラインナップしています。オンラインショップでは44,820円から64,260円で販売されています。
■補足
紹介したVR動画カメラはほんの一部です。価格帯に幅があるため、予算やクオリティ、用途に応じて最適な機材を選択する必要があります。
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