ジョリーグッド の「楽しい」を探る
VR教育を採用した事例10選

ディスプレイに映し出された仮想空間の中で、あたかも自分がその場にいるような、臨場感あふれるリアルな体験ができるVR(ヴァーチャルリアリティ)は、無限大の可能性を秘めています。

遠く離れたエジプト・ギザのピラミッドやフランス・パリのエッフェル塔、ペルーのマチュピチュなど、海外の観光スポットや世界遺産をはじめ、1964年に開催された記念すべき東京オリンピックやかつての渋谷の街の様子など、時空を超えたリアルな疑似体験が可能です。

ここでは、VR教育を採用した事例をまとめて紹介します。

あらゆる教育の分野で新しい可能性を模索している方は、ぜひ参考にしてください。

https://1964tokyo-vr.org/#about1964

 

■VR教育とは?

VRはリアルな360度の疑似体験ができることから、分かりやすい教材として、教育の現場で活用されています。

従来の教科書や2次元のストリーミング形式のビデオコンテンツと比べて、10%以上もVRコンテンツの利用は記憶に残ることがアメリカの大学で証明されています。

VR教育とは、学習の教材として、VR映像を採り入れることを定義します。

https://www.moguravr.com/vr-memory-palace/

 

■VR教育のメリット

前述の通り、没入感の高いリアルなVRコンテンツは、脳が実際の体験と認識しやすく、学習効果が高いことがメリットとして挙げられます。

また、教科書とは違った目新しい表現効果により、子どもから大人まで関心が高く、何度でもどこでも、繰り返して体験できる点が大きな特徴です。

 

■VR教育のデメリット

学習効果の高いVRコンテンツを制作するには費用がかかり、通常の2D映像コンテンツと比較しても、撮影や編集コストが割高になる点はデメリットと言えるでしょう。

また没入感の高いリアルなVR映像は、酔いを感じる場合があるので、学校などで使う際は保護者の理解を得づらい可能性も考えられ、デメリットとして挙げられます。

 

■VR教育の事例10選

既にVR教育が導入されている事例を紹介します。

 

・ジョリーグッドの発達障害支援サービス「emou」

ジョリーグッドは、3次元VRを使用した発達障害支援機関向けのソーシャルスキルトレーニング「emou」を開発しました。

専門医監修のもと、リアルな仮想空間の中でSST(ソーシャルスキルトレーニング)を行うVR教育教材として利用され、経験の浅い支援スタッフでも、質の高い均一のトレーニングが可能になります。

https://emou.jp/

 

・愛知県豊田市立浄水中学校で行われた社会科授業

愛知県豊田市立浄水中学校では、中国・フィリピン・マレーシアのアジア諸国をVR映像で紹介するVR教育を社会科の授業で採り入れました。

それぞれの国の特徴的な建物や街並み、住居や衣装など、リアルなVR映像として体験します。

http://www.nttms.co.jp/news/news_kyoiku-VR.html

 

・Bronx Latin Schoolで行われた社会科見学

アメリカ・NYのBronx Latin Schoolでは、社会科の授業にVR教育を採り入れました。

Google Expeditionsを利用して、教科書や写真では伝わりにくい、国内外の世界遺産や名所などをリアルな体験が得らえる、VR教育教材として活用されています。

https://rensai.jp/137752

 

・武蔵野大学付附属千代田高等学院のVRを用いた津波に関する学習

武蔵野大学付附属千代田高等学院では、津波のメカニズムをリアルに体験するVRコンテンツを研究授業に採り入れました。

2011年の東日本大震災の教訓をいかし、自分に何ができるのかを考えるVR教育教材として利用されました。

https://www.chiyoda.ed.jp/school/2325/

 

・Google ExpeditionsのVR学習

グーグルの提供するExpeditionsアプリは、学校の教室にいながら、世界中を探索ツアーできるVR教育ツールです。歴史・科学・芸術・自然界をテーマに数百の探索ツアーコンテンツが用意されています。

https://edu.google.com/products/vr-ar/expeditions/?modal_active=none#about

 

・イーオン「英語でおもてなしガイド」

海外からの旅行者に対して、臨場感のあるリアルな仮想空間の中で、英語で案内やおもてなしを疑似体験する英語トレーニング教材です。ガイドや外国人旅行者になりきって、英語のコミュニケーション力を高める、繰り返し飽きずに体験できるVR教育コンテンツです。

https://www.aeonet.co.jp/information/newsrelease/170718.html

 

・外国語学習VRアプリ「MondlyVR」

2019年4月現在、33の言語に対応した、世界で4000万以上のダウンロード数を誇る外国語学習VRアプリです。世界初の音声認識とボイスチャットに対応し、バーチャルキャラクターとリアルなコミュニケーションを通して、繰り返し楽しみながら語学力を高める実践的なVR教育コンテンツです。

https://www.mondly.com/

 

・PlusOne「Smart Tutor」

「Smart Tutor」はVRとAI技術を応用した英会話学習アプリです。

スキルの高さが求められる英会話スクールの講師に代わり、VR上で質の高いリアルな英会話教育を提供する、新しいビジネスモデルとして期待されています。

VR空間でAI講師が英会話を教える「Smart Tutor」開発元がDBJキャピタルとD4Vから150万ドルを資金調達

 

・Cypress Trails Elementary SchoolのVR学習

アメリカのCypress Trails Elementary Schoolでは、「自分で学ぶ力」を養うSTEM教育の現場にVR(仮想現実)とAR(拡張現実技術を融合した、VR学習を採り入れています。
zSpace社の直観的な操作を実現する仮想現実プラットフォームを採用し、さまざまなVR教育を行っています。

https://jp.zspace.com/hottopics/cypress-casestudy?formID=921d40f9-f011-4179-a17d-17dae3b0dcd0

 

・スタンフォード大学の医療実習VR

医学生向けにリアルな医療現場の体験を提供するVR教育アプリです。
さまざまな場面を疑似体験することで、即時対応力を身につける医療実習用のVR教育教材として利用されています。

https://www.instavr.co.jp/technical-blog/three-reasons-higher-education-has-embraced-virtual-reality/

 

■今後VR教育は増えるのか?

何度でも繰り返し体験でき、分かりやすい体験型のVRコンテンツは、英会話学習から社会科学習、医療実習など、さまざまな教育の現場で活用されています。

リアルで没入感の高いVRコンテンツならではの学習効果の高さからも、今後もますますVR教育は普及していくと推測されます。

 

 

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