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VR研修の効果、メリット・デメリット

VR(バーチャルリアリティ)は、圧倒的な臨場感や没入感から家庭用ゲームやアミューズメント施設のエンターテインメントコンテンツを通して、身近なものへとなりつつあります。

それ以外にも手にすることが難しい、歴史的な美術品や骨とう品などをVR映像で再現したり、展示会やイベントなど集客のためのアイキャッチ効果など、利用シーンが拡大しています。

ここではVR研修の効果やメリット・デメリットについて説明します。

 

○VR研修とは?

VR研修はそれまでのPCを使った学習方法である「eラーニング」の延長と考えがちですが、受動的な視聴覚学習から双方向の能動的な体験型学習へと変わり、情報量もさることながら、伝えやすい・わかりやすい映像コンテンツが特徴です。

さまざまなシーンをリアルな仮想空間として用意して、自分がその場面に入り込み、理想的な対応や考え方を習得する、効果の高い実践的な研修が可能になります。

 

○VR研修の導入方法

VR研修は接遇研修から接客サービス研修、仕事の習得、労災対応、コンプライアンス研修など、さまざまなシーンを想定した企業研修への応用が考えられます。

どのように利用するかを決定後、VR専用カメラでシーンを撮影し、想定される問題や対応など習得すべきポイントに解説を織り交ぜながら、わかりやすく伝えるためのシナリオを設定しながら編集します。

できあがったコンテンツをVR機器にインストールすれば、VR研修が可能となります。

 

○VRで研修をするメリットは?

遠隔地であったり、危険を伴う高所、悪天候など再現が困難なシーンなどを仮想空間として創り出すことが可能です。特にコンテンツの中で重要となる箇所には適宜説明や補足を挿入することで、均一的な質の高い研修が効果的に実施できるメリットがあります。

また、一度VRコンテンツを制作してしまえば、時や場所を選ばずに繰り返して使用できるため、研修スタッフを必要としない点からも、大幅な研修コストの削減に繋がります。

加えて研修スタッフの教え方のバラつきや時間の制約もないため、より均一的な質の高い研修トレーニングが可能となります。

 

○VRで研修をするデメリットは?

VR研修に使用するVRコンテンツの制作やVR視聴機器の導入コストがかかる点はデメリットと言えるでしょう。

また、研修中は仮想空間に意識が集中してしまい、現実との乖離が生じる可能性が生じる点はリアルで臨場感のあるVRコンテンツならではの注意点です。

日ごろからVR機器のメンテナンスを欠かさず、VR研修に支障がでないように留意する必要があります。

 

○実際にVR研修を取り入れた企業

 

・ジョンソン・エンド・ジョンソン

https://www.jnj.co.jp/jjmkk/press/20181105

創業以来、100年以上にわたりヘルスケア関連製品のリーディングカンパニーであるジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社と株式会社ジョリーグッドは、VR(バーチャル・リアリティ)とAI(人工知能)による医療研修VRを共同開発しました。

ジョリーグッドが開発する人材育成ソリューション「Guru Job VR」の医療従事者向けのコンテンツとして開発され、不整脈の一種である心房細動手術を高精度360度カメラで撮影することで、遠隔地でも臨場感のあるVR研修が可能になりました。

さまざまな制約により、従来は手術の現場で見ることの困難であった名医による手技をVRでいつでもどこでも間近で体験することができます。

 

・ケンタッキーフライドチキン

チキンの揚げ方をVRゲームで学ぶ KFCが研修効率化

ケンタッキーフライドチキンでは、VRを用いたユニークな研修を実施しています。

仮想空間の中で体験しながら、フライドチキンの揚げ方を学ぶ、従業員教育用のコンテンツ「The Hard Way: A Virtual Reality Training Experience」です。

ゲーム要素を採り入れ、揚げ方の工程を楽しく学習しながら、モチベーションを向上させるとともに従来25分かかったキッチンを使用した研修が、VR研修により10分に短縮されるなど、研修費用のコストダウンも大きなメリットとして挙げられます。

 

・戸田建設

https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1904/05/news015.html

戸田建設はトンネル工事における危険予知能力や安全意識の向上を図る目的で、VR研修を導入しています。

再現が難しいトンネル事故を、臨場感のある安全体験VRコンテンツを通して、重篤災害を未然に防ぐための不安全行動や不安全状態を学習しながら、安全管理を体得する新しい試みです。

トンネル工事技術者の実体験を採り入れ、質の高い実践的な研修が可能となりました。

 

○VR研修は効果的なのか?

VR研修は従来の企業研修を大きく様変わりさせる、新たな研修方法として注目されています。

研修施設やスペースを使って、社員を集めて専任のスタッフが研修を行う従来の大掛かりな集団研修のスタイルから、遠隔地でもVR機器さえ用意すれば、何度でも反復して体験研修ができる小規模な研修スタイルと変わります。

研修時間の短縮や研修スタッフの人件費の軽減に加え、スタッフの教え方に依存しない均一な研修内容がVR研修を採用する大きな要因として挙げられます。

VR研修は再現が難しい保守や労災体験、職人の技の伝承など、さまざまなシーンで利用が始まっています。

コストを抑えながら、企業が伝えたいと考える重要なポイントをわかりやすく、安全で確実に学んでもらう手法としてVR研修は効果的だと言えるでしょう。